看護師の離職率からみる仕事との向き合い方

日本看護協会が全国の8,500弱の病院を対象に実施した、2016年 病院看護実態調査によると、常勤看護職員の離職率は10.9%、新卒看護職員では7.8%となっています。
内訳を見てみると、小規模病院や夜勤時間が長いケースにおいて離職率が高いということが読み取れ、さらに、地域別で捉えると大都市圏に集中しているという現状があります。
離職率がそれほど高くなくとも、患者さんに対して提供するサービスや職員の勤務状況等を考慮して、看護師の不足感を感じている施設も少なくありません。

様々な要因が絡み合って得られた結果ではありますが、大都市圏においては医療機関が集中しているため、次の就職先が見つかりやすいということも離職率を押し上げているのではないでしょうか。

先ほど述べたように、看護師は多くの病院で慢性的な不足感を抱いていますので、優秀な人材であればあるほど、引く手数多だと言えるでしょう。

ただ一方で、看護師に限らず、就職後すぐに辞めてしまうケースも見受けられます。
採用前の段階で、労働条件を含め詳細に伝え、本人の納得が得られたとしても、実際に働き出してみたら違っていた・・・ということは少なくありません。
また、一般企業においては理系出身として技術職で採用されたにも関わらず、人員の関係で事務職に配置されるということもあります。

「入る前に思い描いていた理想とは違っていた」
「すぐに活躍の場が用意されると思っていたけれど、雑用ばかりこなしている」
「やりたい仕事だったけれど、イメージ通りには進まない」

大抵の場合、仕事を始めてすぐに軌道に乗り、順風満帆。結果が出せるということはありません。すぐには結果に結びつかないような仕事を積み重ね、これまで経験してこなかったような年代や考え方の人たちと煩わしさを感じながらも関わっていくことで成長していくのだと思います。

仕事を覚えて一人前になるまでに要する時間は個人差があります。
だとしても、違うなと感じてすぐに違う就職先を変えるのではなく、一旦は与えられた業務と向き合い取り組むことで、糧となるものやその先のステップが見えてくるのではないでしょうか。