給料明細を見せ合うことに抵抗感がない人たちが増えている!?わかりやすい賃金制度でトラブルを防ぐ

実は一昔前では考えにくかったことですが、近年、給料明細を互いに見せ合うというケースが増えてきています。
私がかつて在籍していた病院は公的機関でしたので、給与や昇給がしっかりと決められていたため直接的な影響は少なかったのですが、他の医療機関では職員同士が互いに給与明細を見せ合い、トラブルに発展してしまうといったことも耳にします。

日本看護協会のデータによると、大卒の看護師の基本給与額の平均値は207,013円、そして管理職ではない勤続10年の看護師の場合は243,736円という結果が出ています。

他の職種と比べると恵まれているような感じもしますが、宿直や夜勤等で勤務が不規則であったり、診療や手術以外にも事務的な作業やミーティング等の多さなども加味すると、決してそうだとは言えない側面もあります。

同じ時期に同期として採用され、これまでの職歴も似たりよったりなのに給料にバラツキがある。これが公になれば決していい気持ちはしませんし、妬みや恨みを買う要因ともなってしまいますよね。

こういった不満は、一度噴出してしまうと収束させるのには時間がかかりルものです。また、一見収まったように見えていたとしても、職員間で微妙なしこりが残り、それが思わぬタイミングでトラブルの引き金となってしまうことがあるのです。

賃金制度を見直す時に気をつけたいこと

同じ人を雇用していれば、年々給与を上げていく必要があります。そのため、雇用した段階である程度、先を見越して給与額を設定しておかなければ後で経営を大きく圧迫させることとなってしまいます。

職員が退職せず、順調にキャリアを積み重ねて行った場合、1年後、3年後、5年後、10年後にどのくらいの人件費が必要となるのか、事前にシミュレーションしておかなくてはなりません。

トラブルに発展してしまったら

ある職員から同僚との賃金格差について不満が噴出した、そんなこともあるかもしれません。もしそうなってしまったなら、まずは何度も話し合いの場を設けて納得してもらうことが必要となります。

特に、資格職の場合は年齢やキャリア、保有している資格等によって採用時から同僚と差がついていることも考えられます。どのような仕組みで採用時の給与が決定し、そこからどのような経緯で今に至ったのか順を追って説明していきましょう。

納得してもらうには、かなり丁寧に時間をかけなくてはなりません。複雑すぎて職員も首をひねるような制度ではなく、簡潔で誰にでもわかるような制度を構築していくことがトラブル防止につながることでしょう。